蜂の子で元気になろう

蜂の子とセロトニン

蜂の子に含まれる必須アミノ酸の一つトリプトファンが幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを生成し、精神安定や睡眠の改善に作用します。今回は、セロトニンの生成の仕組みや健康に与える効果についてご説明します。

セロトニンとは

蜂の子はアミノ酸スコア100点満点の必須アミノ酸をバランスよく含んだ食品です。その必須アミノ酸の一つがトリプトファンです。トリプトファンは、エネルギー源としても使われますが、脳内に運ばれると、ビタミンB6やナイアシン、マグネシウムなどと結びつき、5-ヒドロキシトリプトファンを経てセロトニンになります。セロトニンは脳の広い領域に作用する神経伝達物質で、睡眠や体温調節などの生理機能、感情的な情報をコントロールする精神を安定させる機能があります。

精神安定効果

セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンとともに三大神経伝達物質と呼ばれています。ドーパミンやノルアドレナリンのバランスを保つことで興奮や不穏などを鎮静化し、精神を安定させる働きがあります。セロトニンが不足すると、うつ病や慢性疲労症候群、不安感を増大させ、気分障害や統合失調症など精神疾患を発症の懸念も指摘されています。

睡眠改善効果

セロトニンは、脳の松果体で神経ホルモンの一種メラトニンに変換されます。メラトニンの血中濃度は、昼間は低く、夜は高くというように1日のサイクルの中で変化します。この変化が体内時計を調整し、身体機能を整える働きをしています。覚醒と睡眠のリズム、時差ボケ、生活のリズムなどを正常に導いてくれます。また、精神の安定効果はストレスの刺激も軽減しますので、睡眠と睡眠の質の改善に作用します。
メラトニンの生成には光も関係しています。朝に太陽の光を浴びる、就寝時には周囲を暗くするなどのリズムを作ることも必要です。光を多く浴びるほどメラトニンの生成量は多くなりますので、できるだけ日光を浴びることが大切です。あるいは、照明などの人工的な光を利用して、メラトニンの生成とリズムを整えることもできます。

蜂の子にはセロトニンを作るトリプトファンが含まれ、精神安定と睡眠改善に効果があります。その効果を高めるためには生活習慣の見直しも大切です。ぜひ、蜂の子と生活習慣両面から取り組んでみましょう。